住まいづくりでは、何を大切にするのか、何を共有するかによって、間取りに大きな違いがでます。
娘さんの両親の住まいを建て替えて、夫婦が同居する二世帯住宅の事例です。お父さんは同居を決意してくれた夫婦の気持ちが嬉しくて、大切にしている庭を車庫にしてもかまわないと言ってくれました。お父さんの気持ちを察した御主人と私は、大切な庭を残すことを提案しました。それを横で聞いていた娘さんの嬉しそうな表情がとても印象的でした。 そうした気持ちは、住まいづくりにも活かされています。1階DKの上部に一坪の吹き抜けと採光を兼ねた天窓(開閉式))を設けました。その結果、2階DKと空間的なつながりが生まれ、お互いの様子もわかり安心感になっています。住まいづくりでは「暮らしを見直してどう改善するか」暮らしと住まいの関係を考える大切な機会と捉えてはどうでしょうか。
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