玄関に「蔵戸を活かした家」

住まい「相談」

私が地域で開催している「住まいづくり講座」に、以前参加されたTさん宅の建て替えが無事に終わり、御夫妻の好意で完成見学会を二日間開催することができました。見学会に参加された方々を前に、住まいづくりを体験されたTさん夫妻の挨拶を紹介します。最初の出会いは12年前の講座で「住まいは住む人のためにつくる」ものと一貫して話している設計者に信頼感を感じて住まいづくりを依頼をしたこと。設計の打合わせでは、手持ちの荷物の相談や工事中の荷物の保管、借り住まいへの引っ越しの相談等親身になってサポ-トしてもらったこと。さらには信頼できる施行者を紹介してもらい仮住まいへの引っ越しもスム-ズにできたこと。

工事がスタ-トすると、設計者と一緒に地盤調査の立ち合い、産直材の製材所見学、毎週定例への現場打ち合わせの参加、上棟式と、住まいづくりを楽しく安心して体験できたことは幸運でした。これも、良い出会いができたおかげですと話されました。木材は埼玉県飯能市の産直材(西川材)を軸組みと造作材(床・枠材)に使用しています。桧と杉の香りが漂い、とてもリラックスできると見学された方々の感想でした。

産直材(飯能市西川材)の製材所見学(建て主さん)
玄関引き戸は骨董の木製蔵戸を使用
玄関ホ-ル(床に大谷石を使用)
玄関のベンチと傘立て用の穴(桧のハギ材を使用)
玄関ホ-ル正面の下足入(杉のハギ材を使用)
廊下と各室の出入口には骨董の木製建具を使用・廊下の天井部分に天窓の採光を取り入れています
リビングの雪見障子は両側の戸袋壁裏側に引きこまれます・床置きエアコンを半埋め設置(床下冷暖房)
リビング(床下冷暖房用の床ガラリ)
格子組の飾り棚(通風と採光を兼ねています)
広い木製テラス(多目的な利用を可能にする)
外観模型(南東面):基本計画完了時