
【事例1】増築工事を近所の大工に依頼したが、その後は地震時に建物の揺れが大きくなってきたそう。心配になり建築士に耐震診断調査を依頼。その結果、耐震性が低いことがわかりました。原因は無理な増築工事を繰り返したことで、具体的には重要な耐力壁(赤色)を撤去したこととなります。1階書斎増築部分(水色)の左右両側のサッシ部分には耐力壁が必要。2階子ども室(水色)を1階車庫の屋根に増築したことが揺れを大きくした原因です。
【事例2】大手住宅メーカーの注文住宅です。相談会で耐震診断調査を依頼され、その結果、耐震性が低いことが判明。原因は2階平面図(赤色)を1階平面図に重ねて見ると、一目瞭然。1階と2階の柱と壁の重なりがあまりにも少ないのです。×印が2階柱の位置です。こうした間取りを見かけませんか?

外観(北面):1階車庫(右側)屋根の上に2階子ども室を増築(耐震性能低下の原因)・1階正面(洗面所)の増築(耐震性能低下の原因)

無理な増築を繰り返してきた(平面図):増築部分(水色部分)・重要な耐力壁(赤色部分)を撤去したことで耐震性能が低下(大問題)

外観(東面):大手住宅メーカーの注文住宅・意外と多い外観です

1階平面図:1階平面図に2階平面図(赤色)を重ねた図です。×印が2階柱の位置です
2階n壁と柱の位置が1階壁と柱の位置とほとんど重なっていない(平面計画が成っていない)★(耐震性能が低い原因)

2階平面図