Q09.工事中、設計者(設計監者)は何をするのですか?

A9.大きく3つあります。一つ目は、皆さん(建主)と施工者との「とりもち役」です。工事が適正かどうかの判断・確認は小住宅であっても建築に関する豊富な知識と経験が必要です。設計者は建築の専門家として住む人の立場に立つて要望を施工者に伝えます。また、工事の状況を専門家の立場で判断・把握し皆さんに伝えます。住む人のさまざまな要望が具体的な住まいとして最大限生かされるように皆さんと施工者との間を「とりもつ」それが設計監理者の大事な役割です。二つ目は、皆さんの要望(設計図書)どうり工事ができているかどうかの確認です。出来具合が適正かどうかのチェックも行います。不適正な場合には必要に応じて注意や手直しの指示をします。三つ目は、工事中に新たにおこる問題の解決です。工事が進む段階で住まいの条件が変わったり、姿かたちができてくる段階で細部についてこの方が良いのではと気が変わることがあります。また設計や施工上の問題で図面通りに納まらない場合もあります。そのような問題が生じた場合は、変更の内容、費用、日程等について必要な資料を作成し、工事への影響が最小限に抑えられるように施工者と打ち合わせ、指示します。