
中古マンション購入前の同行依頼から設計監理をご依頼いただきました。建物は築27年、鉄筋コンクリート造4階建ての3階住戸です。間取りは間口6.1m×奥行9.6m・占有床面積は54.49m2・南西面にバルコニーあり。寒い住まいは健康リスクが高くなります。室温16℃未満では肺炎・9~12℃では心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなります。室温18℃が健康・不健康の分かれ目です。
リフォームの課題は断熱と遮熱。各室(窓)・和室6帖(床の段差解消)・和室6帖(間取りの変更)・外開きドアの不便さ(各室から廊下)・収納不足などの課題を、どんな設計により改善したのか?断熱対策は既存アルミサッシの内側に断熱樹脂内窓を取り付け(樹脂窓枠+断熱複層硝子)・床の段差解消は和室6帖の床をリビングダイニングに揃えてワンルームのリビングダイニングに間取りを変更。外開きドアの不便さは吊り引き戸のに取り替え。収納不足は造付収納家具を製作しました(間取り参照)。

リフォーム後(玄関):右側奥は下足入・右側手前は洋服入(姿見鏡)・下足入と洋服入の間に吊り引き戸を新設

リフォーム後(玄関):左側は下足入・正面の吊り引き戸の目的は玄関ドアの隙間風対策とプライベートゾーンの確保

リフォーム後(廊下):正面の吊り引き戸は腰板をスライドすることで通風とプライバシーを確保

リフォーム後(廊下):各室から廊下への外開きドアを吊り引き戸に取り替え・仕上材(床板は桧板・壁と天井は断熱塗料)

リフォーム後(リビングダイニング):収納不足は造付収納家具を製作(杉のハギ材)・仕上材(床板は桧板・壁と天井は断熱塗料)

リフォーム後(ダイニングキッチン):断熱対策は既存サッシの内側に断熱樹脂サツシを取り付け・仕上材(床板は桧板・壁と天井は断熱塗料)

リフォーム後(ダイニングキッチン):カウンター収納家具は杉と桧のハギ材で製作)

リフォーム後(ダイニングキッチン):吊食器戸棚は桧と杉のハギ材で製作・仕上材(壁はキッチンパネル・天井は断熱塗料)

リフォーム後(寝室):吊り引き戸の一部を外開きとしているのはバルコニーからの通風を確保する・仕上材(床は畳・壁と天井は断熱塗料)

リフォーム前(平面図):和室6帖(緑色部分)の床段差(20cm)・収納不足(黄色部分)

リフォーム後(平面図):寝室6帖(緑色部分)・収納部分(黄色部分)は造付収納家具を製作